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在宅循環器疾患患者は1日11時間も座っている?在宅の身体活動の実態に迫る

  • 執筆者の写真: 内藤 紘一
    内藤 紘一
  • 3月26日
  • 読了時間: 1分

 心疾患の再発予防として注目される外来心臓リハビリテーション(心リハ)において、対象者の在宅での身体活動(PA)や座位行動(SB)の実態把握は極めて重要です。


 本研究では、92名の外来心リハに参加する在宅循環器疾患患者を対象に加速度計を用いて客観的にPAとSBを測定し、性別・年齢・BMI・無酸素性代謝閾値(AT)などとの関連を解析しました。


 その結果、1日のうち平均約11時間が座位で占められ、MVPA(中~高強度の活動)はわずか26分程度であることが明らかとなりました。さらに、男性は女性より64分多く座位行動をとり、LPA(軽度の活動)は22%少ない傾向がありました。MVPAは加齢とともに減少し、ATが高いほど増加する傾向が見られました。


 これらの結果から、リハビリプログラムは性別や年齢、身体的能力を踏まえて個別最適化することが求められます。


文献情報

Naito K, Izawa KP, Maeda N, Kasai Y, Iwama H. Characteristics of physical activity and sedentary behavior in patients undergoing outpatient cardiac rehabilitation. Scientific Reports. 2024;14:24217. https://doi.org/10.1038/s41598-024-75362-9

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